世界の段原紙・パルプ増産情報

  ■ 世界の段原紙・パルプ増産情報

2022年3月27日

玖龍社は米国ウィスコンシン州バイロン工場に於いて印刷用紙マシンを段原紙マシンに転抄する。同工場には2第のマシンがあり、総生産量は年間53万㌧。その内コート紙を生産するBM26を2022年中に薄物高強度ライナーの生産に切り替える計画だ。BM25はライナー、中芯の併抄マシンで、年間生産量は約27万㌧。BM26は中質LWC(微塗工紙)を年間26万㌧生産しており、雑誌やカタログ用に出荷されていた。BM26は段原紙マシンに切り替わる事で年間生産量が50万㌧に増加し、同工場の総生産量は80万㌧に拡大する。

聠盛紙業(Liansheng Pulp & Paper)は大型紙・パルプ一貫工場を建設する予定の福建省張州工場に於いて、BHK(漂白広葉樹パルプ)ラインを導入する。マシンはAndritz社製でHERB回収ボイラー、灰再結晶化システム、電気集塵機、non-condensable gases (NCG)非凝縮性ガスボイラーなどが含まれ、建設面積は世界最大規模となる。同社は福建工場向けに6万㌧の家庭紙(ティッシュ)ライン及び段原紙・BCTMPライン(合計120万㌧)を発注済みで2023年の稼働を目指している。BHKラインの導入は同工場の生産能力を390万㌧に拡張させ、重要な原料供給ラインとなる予定だ。

インドネシアローカル製紙企業であるKertas Terpadu Batamindo社はバタム島工場(半島マレーシア先端にある離島)に於いて年産25万㌧の紙管マシンを稼働させる。マシンの稼働は2023年を予定している。同社はバタム島唯一の製紙企業で年間18万㌧の再生パルプを中国に輸出していた。

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