■ 世界の段原紙増産情報
2021年4月28日
2020年11月設立のインド新興段原紙紙メーカーであるShivar Kraft paperは6月から中芯/テストライナー併抄マシンを稼働開始する。日産150㌧で総投資額は4憶100ルピー。
またGloris Paper もグジャラート州にある工場にてクラフト紙ラインを増設する。マシンはJMC Paper Tech社製(インド企業)、総投資額は4憶5000万ルピー(約600万㌦)で日産200㌧。 Nioni Paper社も同じくグジャラート州Halvad地域の工場に日産200㌧のクラフトマシンを導入した。7月の稼働予定となっている。
同じくインドのSri Andal PaperはTamil Nadu工場において、20万㌧の再生段ボールマシンを今年10月に稼働させることを発表した。総投資額は1200~1400万€で、マシンはフィンランドのValmet社製。4,800 mm幅で設計速度は750 m/分、70-300gのライナー及び中芯を抄紙する。同社は1996年に設立され、中芯、テストライナー、クラフトライナーを製造する段原紙メーカー。
Yuhua Paperはマレーシア北部のKuala Ketilに年産70万㌧の段ボール原紙工場を建設する事を発表した。24年完成予定で630人を雇用する。工期は4期、2022年に紙管原紙マシン10万㌧の試運転を開始し、翌年25万㌧の段原紙マシンが稼働する。24年にさらに10万㌧の紙管原紙、25万㌧のライナー4号機を稼働させる。
トルコのModern Karton社は段ボール原紙マシンPM6を導入し2023年に稼働を開始する事を発表した。マシンはVoithから提供され、年産64万㌧。同社は2015年にPM5を稼働させており、PM6が稼働を開始すれば同社の総生産量は200万㌧となる。
ノルウェーに本社を置くNorske Skog社はオーストリアにある新聞マシン(PM3)を段ボール原紙に転抄し段ボール事業に参入することを発表した。700万€を投じ、22年第四四半期の可能を目指す。現在の新聞生産量は12.5万㌧で転抄後の生産量は21万㌧となり古紙100%のテストライナー及び中芯を製造する。同工場の微塗工中質紙マシン(PM2)は従来通り生産を継続する予定だ。さらに同社はフランスのGolbey工場にある新聞マシン(PM1)も段原紙に転抄する計画を検討しており、最終的に76万5000㌧の段原紙を市場に供給する計画を発表している。Golbey工場のPM1は23万5000㌧の生産能力があり、テストライナーへの転抄後は55万5000㌧の生産能力となる見込みで23年の稼働を目指す。
総投資額は3億5000€で今年第四四半期までに可否を決定するとしている。同社は出版関連印刷用紙を製造する製紙企業で欧州に4工場を有する。転抄後の同社の新聞生産ン応力は36万㌧にまで縮小する。
Machines | PM3 | PM4 | |
---|---|---|---|
Trimmed width | (cm) | 523 | 626 |
Paper quality | Newsprint | LWC | |
Production capacity | (t) | 125 000 | 260 000 |
Dip content | (%) | 95 | 40 |
Machines | PM1 | PM2 | |
---|---|---|---|
Trimmed width | (cm) | 867 | 970 |
Paper quality | Newsprint | Newsprint | |
Production capacity | (t) | 235 000 | 330 000 |
Dip content | (%) | 50 | 75 |