■ 22年韓国新聞古紙輸入量大幅減 日本の新聞古紙は最後の供給元
2022年10月19日
各国の通関統計によると、今年に入り韓国向けの新聞古紙輸出量が大幅に減少している。2018年の韓国新聞古紙(470730 *国によって雑誌を含む為注)輸入量は69万㌧で、内米国が36.2万㌧と52%を占め、日本からの輸入量は11.6万㌧(16.8%)、オランダからの輸入が6.6万トン(9.7%)次いでカナダが5.3万㌧(7.7%)だった。 *日本からの純粋な新聞の輸出(470730.10)は2.9万㌧だった。
2021年の輸入量は51.9万㌧で米国からの輸入は14.7万㌧と6割減、オランダ1.5万㌧(8割減)、カナダ3.1万㌧(4割減)と大きく減少した一方、日本からの新聞古紙輸出量(470730.10)は15万㌧と大きく増加している。
今年に入りさらにコロナ過で新聞消費量が大きく減少した事や、ウクライナ戦争によってロシア産原紙を変えなくなったインドに於いて新聞紙不足が発生した事で、カナダなどからの新聞紙輸出量が増加。各国の新聞古紙輸出量は大きく減少した。 米国からの韓国向け新聞古紙輸出量は今年1~7月までで2.7万㌧に留まり、カナダからの輸出量も2千㌧にまで落ち込んでいる。オランダやオーストラリアからの韓国向け輸出はゼロになった。
今年過去最高の輸出価格を記録した日本からの輸出量は1~8月で12万㌧と昨年よりもさらに増加した。 韓国にとって日本古紙への依存度は非常に高い状態となっており、まさに最後の供給元と言える状況となっている。