■ 中国政府・香港からの古紙輸入を例外的に許可
2021年1月6日
今年1日より中国は古紙の輸入を全面的に禁止とするが、香港の古紙を例外的に環境規制の対象外とする事を決定した。
香港では年間160~170万tの古紙が発生しそのほとんどが中國本土の製紙メーカーへ持ち込まれていた。環境規制によって中国への輸出ができなくなると香港の古紙が余剰し社会問題へとなる可能性がある。実際2017年の環境規制開始当初は中国への輸出ができず古紙が市中にあふれた。
香港から古紙を輸入できる製紙メーカは四社に限られ、また出荷できる問屋も事前に登録した20社に限定される。
17年の環境規制時は10月に緊急措置として香港からの古紙輸入が許可されたが、ライセンスの使用を許可された製紙メーカー側が解釈を拡大し、香港以外の古紙の輸入も再開した。今回は出荷問屋も完全登録制となり、そういった脱法の動きはなさそうだ。