■ トルコ イスケンデルン港 地震により火災
トルコ南部で2月6日、マグニチュード7.8規模の地震が発生した。隣接するシリア北部でも多くの被害が報告されており、両国合わせて7~8千人以上が犠牲になったと報道されている。
この地震によってトルコ主要港であるイスケンデルン港に於いて、倒壊したコンテナから火災が発生した。 イスケンデルン港は鉄鋼業など重工業の拠点で、トルコ南東部における主要港の一つ。 数百にも及ぶコンテナに延焼し、火災の原因は可燃性の工業用オイルが入ったコンテナからの出火の可能性が高い。
イスケンデルン港はスエズ運河に近いが、物流ハブ港というよりは、トルコ製品の輸出港となっている。同地域はガズィアンテプ県を中心にトルコ南東部工業地域の一角を占め、繊維から鉄鋼まで多くの労働集約型工業の集積地となっている。震源地周辺の物流・輸送インフラに大きな損害が生じており、今後の影響が懸念される。