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フィンランド木材輸入量40%減 ウクライナ影響色濃く 世界の紙需給にも影響

フィンランド木材輸入量40%減 ウクライナ影響色濃く 世界の紙需給にも影響

フィンランド木材輸入量40%減 ウクライナ影響色濃く 世界の紙需給にも影響

  ■ フィンランド木材輸入量40%減 ウクライナ影響色濃く 世界の紙需給にも影響

2022年6月15日

22年第1四半期のフィンランドの木材輸入は187万m3で、前年同期比40%減少した。用途別輸入木材の内訳は45%がパルプ材、41%がチップ、丸太は3%であった。 減少率別でみると、パルプ材の輸入が対前年同期比48%減少、チップ32%、丸太は56%減少した。

輸入量が大きく縮小した背景にはウクライナ戦争の影響が大きい。フィンランドの木材輸入元構成品は72%がロシア産、12%がエストニア産、8%がラトビア産で、ウクライナ戦争が勃発した3月の木材輸入量はロシアからの木材輸入量が前年同期比39%も減少している。3月の木材輸入量は41万m3と21世紀で最も低い輸入量だった。

原料となる木材の輸入減によってパルプ・製紙産業の実質輸出額は大きく縮小している。 紙パルプ産業全体の輸出額は21億ユーロで、前年比14%減。 品目別では漂白硫酸パルプの輸出額は12%減少し、数量は21%減少した。雑誌用紙の輸出額は35%減、数量45%減となった。UPMのストライキの影響も重なり、非塗工印刷用紙の輸出額は69%減少し、数量は77%減少となった。

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