■ 中国で再度新型コロナ拡大 大規模な検査実施
2022年7月11日
都市封鎖が解除されたばかりの中国・上海においてオミクロン株の再拡大が確認された。 国家衛生健康委員会の発表によると、中国本土で10日に新たに352人の新規感染が報告され、うち46人が有症状、306人が無症状だった。これをうけ当局は1000万人以上を対象とした再度大規模なPCR検査を12日~14日までの間に2回実施する事を決定した。
外出が制限されるリスク地区は、11日までに200カ所以上に急増しており、再びロックダウンになるのではとの不安の声も出ている。 中部の河南省沁陽市では、70万人近い市民を対象に10日からほぼ完全なロックダウン状態となり、2日に1度の食料品の買い出しのみが許可されている。
習近平国家主席はゼロコロナ政策を堅持する考えを重ねて表明しているが、まだ主要地域での厳格な都市封鎖は実施されていない。今後小規模なロックダウンを繰り返すという形のコロナ規制が予想されるが、中国当局も効果的な感染拡大の封じ込めを模索する。