EUロシア制裁第五弾を採択　ロシア産原油、石炭などの輸入禁止　紙パルプ製品も対象

2022年4月15日

EUはロシアに対し第5弾の経済制裁を科すことを決定した。制裁の内容は2022年8月より、石炭やその他の固体化石燃料の輸出入、またはEU域内への移送を禁止する事や、ロシア国籍の船舶のEU港への入港禁止、ロシア及びベラルーシへの陸路を通じた貨物輸送を禁止する。　ジェット燃料や量子コンピュータ、先進半導体、ハイテク製品、ソフトウェア、機械及び輸送機器などの輸出禁止、木材、セメント、肥料、魚介類、酒類などの輸入禁止。またEU域内の公共事業のロシア企業の参加禁止やロシアへの財政支援、紙幣及び有価証券の譲渡が禁止され、ロシア銀行のEU内資産も凍結される。

今回の制裁には木材や紙パルプ製品も含まれており、HS コード44類の (木材及びその製品並びに木炭), 4705 (機械的及び化学的パルプ工程の組み合わせにより製造した木材パルプ) and 4804 (クラフト紙及びクラフト板紙)が対象となり4月9日より輸入が禁止される。尚一部の製品に於いては7月10日まで猶予される見通しだ。