■(独)Essity社 世界初藁パルプで製造したToillet paperを販売開始
2023年2月25日
独家庭紙メーカーであるEssity社は農業廃棄物である藁パルプから製造したトイレットペーパーの市販を開始した。該当商品には原料の少なくとも10%を超える藁パルプを補修している。Essity社は4030万€(57億円)を投じ農業残留物である藁を原料とするパルプの製造設備をマンハイムに建設した。藁パルプの製造は低温高圧にて動作する事で、通常のパルプ生産と比べエネルギー効率が高いのみでなく、使用する水の量も削減できる。また農業廃棄物を利用する事でCO2排出削減にも貢献する。同社は世界で初めて藁パルプを利用したトイレットペーパーを販売する企業となるが、紙の原料に藁を利用する事で、木質繊維とリサイクル繊維への依存度が低くなり、資源とコスト効率も向上するとCEOマグナス・グロス氏はコメントしている。
マンハイム工場は年産28.3万㌧のTissue生産能力があり、7万㌧の藁から3.5万㌧の藁パルプを生産する予定としている。