■ Domstar社 米テネシー州に於いて段原紙マシンを稼働 段ボール事業に参入
2023年1月22日
ペーパーエクセレンスグループ、Domstar社は米国テネシー州キングスポート工場に於いて、年産60万㌧のテストライナーマシンを稼働させた。同マシンは2020年より3億5000万㌦を投じ、印刷用紙マシンを転抄した。このマシンの稼働によって、同社は段ボール事業に参入する。同社はキングスポート工場を段原紙工場に選んだ背景として、米国南東部には60社以上の独立系段ボールメーカーが存在し、同エリアだけで年間400万㌧の段原紙需要がある。また原料となる古紙も近隣7つの州に72社116ヤードの古紙問屋から調達できることを理由に挙げている。
Domstar社は1848年にイギリスの木材加工企業として創業。米国の鉄道、埠頭杭事業をきっかけに米国市場に参入した。90年代に紙パルプ事業に参入。非塗工印刷用紙や衛生製品へ事業を拡大した。 現在は11の紙パルプ工場と9の加工工場を持ち、年間270万㌧の原紙及び、150万㌧のパルプ製造能力を持つ。2021年11月に米ペーパーエクセレンス社に買収され、同グループの傘下に入った。