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国内古紙状況:輸出価格下落から国内価格も軟調

  ■ 国内古紙状況:輸出価格下落から国内価格も軟調

2018年2月26日

 1月末から古紙の荷止めを行う製紙メーカーが増え価格もプレミア価格はなくなった状況になっている。レギュラーは建値(段ボール18円/Kg 雑誌15円/kg 新聞17円/kg)それ以上は建値を下回る逆プレミアの価格も出ている。さらに受け入れ数量自体の制限もあり特に関東圏で余剰感がでている状態になっている。2月の後半に入って「価格ではなく兎に角輸出できないか」との声も多く聞かれるようになってきた。 

段ボール原紙は昨年8月から10/kgの値上げを実施している。古紙輸出価格高騰により古紙調達価格が上がり収益を圧迫していることが主な値上げ要因だ。6月の値上げ発表後に中国の古紙輸入規制が入り古紙輸出価格は下落したが、過去の累積赤字とライセンス更新後の古紙価格が再度高騰する見込みが強かったことから製紙側も強気の交渉を続けてきた。

1月の関東古紙輸出組合の落札価格は注目を集めたが、価格は予想に反して下落、未だその勢いは止まっていない。しかし将来の古紙価格の上下は未だ不透明な状況にあり、「独身の日」等、再度古紙価格が上昇しない確証がない以上製紙側も値上げを断念することはできない状況に変わりはない。また、北上製紙の廃業のニュースもあり需給バランスからの値上げ継続の後押しをしている。

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