■ 日本国内古紙市況:中部組合入札3か月見合わせ
2018年3月30日
中部輸出組合の入札は向こう3か月見送りになる旨の発表があった。低迷する輸出古紙価格と国内メーカーへの配慮があったのかもしれないが、各製紙メーカー古紙在庫が余剰となっており、荷止め・数量カットが発表され各地から古紙のはけ口を求めて輸出先を探してほしい旨の要望がきている。
一部郊外の比較的ヤードの広い古紙問屋の中には将来の値戻りを期待し在庫している企業もあるが、長期化する価格低迷に限界も近い状況の様だ。
中国向けの輸出価格はOCC CY16円/kg~17円/kg、新聞はCY¥20円~高値は21円前後で推移しておりバイヤーによって価格に差がでている模様。中国向け価格は東南アジアに比べ比較的高いが数量は限定的であり、且つOCCは依然国内建値より下回った価格帯となっている。東南アジア向けに於いてCYで15円を下回るような売りオファーは受けない様にしているが、世界中の古紙が余剰である中アジアの製紙メーカーは資材調達には事欠かない現状で一向に状況が好転する様子はない。