■ マーケットハイライト:旧正月明けパルプ・原紙価格上昇
2021月2月24日
旧正月空け世界中の原紙・パルプ市場が過熱している。
昨年末より海上運賃問題と古紙原料高を受け原紙・パルプ価格は強含みしていたが、2月以降パルプ価格がもう一段階値上がりした。昨年夏ごろ500㌦前半まで軟化したUKP価格は秋以降価格が上昇を始め、2月の中国UKPリストプライスは数年ぶりに700㌦を超えた。3月はもう一段階の値上げがアナウンスされており、700㌦後半の価格帯となる。
アジア各国は通信販売による需要増と古紙回収減により段原紙不足が深刻化しており、需給による価格上昇はもうしばらく続きそうだ。 しかしUKP800㌦、BKPで900㌦を超えるような価格は実需より過剰ともいえ、近い将来調整され下落するのではないだろうか。
一方アジア古紙市況は原紙需給がタイトな上各国からのコンテナスペースと回収減から出荷が鈍く、各メーカーの在庫は少ない。
旧正月明けの不需要期が心配されたが、古紙価格は軟化せず若干強含んでいる様子だ。 また海上運賃の上げ止まりと、円安も相まって円貨ベースのOCC輸出価格は上振れした。
現在の相場はJOCC CIF TAIWAN $195-205(CY\15.0-15.5/kg) CIF CVIETNAM $225-228(CY15.5-16.0/kg) CIF INDNESIA $235-250 (CY16.0-16.5)となっている。