マーケットハイライト:ライセンス更新に遅れ、審査要件が確定せず混乱

  ■ マーケットハイライト:ライセンス更新に遅れ、審査要件が確定せず混乱

2017年12月20日

 古紙輸入ライセンス更新要件は年産30万トン以上から5万トン以上に緩和、更新時期は早くとも1月末、中小メーカーは2月以降となり旧正月の関係から荷受けは2月中旬以降になる見通し。許可が下りる企業及び数量は限定的とれられ1月は輸出が停滞し国内古紙が余剰する可能性がでてきた。

国内及び東南アジアには製紙企業の古紙在庫に余剰感があるが、二月以降ライセンス更新後にOCC輸出価格は若干回復すると思われる。

 12月初旬中国の輸入古紙ライセンス更新要件が確定せず、来年度の更新申請の受付が始まらない中、大手二社(玖龍社、理文社)は年明け自社バースでの保管および船会社のコンテナフリータイムを取得し古紙の購入を続けていた。

しかし玖龍社を除く中国系製紙メーカーに18日以降の船積みは見送り、先週から購買契約をキャンセルといった動きもでてきており、予想に反してライセンスの更新受付が遅れている事に慌てて対応している様子が伺える。

船会社も馬鞍山向けのブッキングを受け付けない等のライセンスの更新が遅れる事で起こりうるコンテナの滞留リスクを避ける動きをしていることから、年明け1日までのライセンス更新は難しい状況と判断している様だ。一方、一部の製紙企業が地方政府の審査を通過し中央政府に申請を始めたようだ。

ライセンスの更新要件は二転三転し、12月15日関連法令について公式発表があった。

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