■ 日本国内 大手製紙 相次いで段原紙大幅値上げ発表
2022年8月8日
大王製紙は7月19日、9月1日納入分よりキロ当たり15円の段原紙値上げを発表した。
原燃料価格の高騰などを受け、採算が悪化した事が理由。昨年年末に段ボール最大手のレンゴー社が2月1日納入分から10円の値上げを打ち出し、6月までには値上げはほぼ浸透した模様。今回の値上げ幅は過去最高であるとともに、大王製紙が先陣を切って値上げを発表するのは初めての事だ。さらに二回連続の期中値上げに大手ユーザー(指定支給紙)が値上げを許容するかどうかが注目される。
大王製紙の値上げに追随し、7月21日に興亜工業が25%、26日に日本製紙(NTI)が15円の値上げを発表。レンゴーも28日に追随した。いずれも実施時期は9月1日からとなっている。さらに遅れて8月8日、王子製紙も追随、上げ幅は段ボール原紙と特殊板紙(紙管原紙、石こうボード原紙、雑種紙)が1キログラムあたり15円以上、包装用紙と白板紙など(白板紙全品種、色板紙、チップボール)は20%以上で10月1日の値上げ発表となった。段ボール製品を製造する王子コンテナー(東京・中央)も8日、段ボール製品の10月1日出荷分からの価格改定を発表した。