中国　地方で段原紙価格がわずかに上昇

2023年4月13日

中国大手製紙が大規模休転を継続する中、地方では中小製紙を中心に値上げが発表されている。値上げ幅は小さいものの、4月8日以降、30～200元の値上げが実施されている。北部地域では天津ナインドラゴンも値上げをアナウンスしており、段ボール原紙を200元値上げする。それに追随し、山東世紀陽光も強化芯を50元値上げ、断続的な価格下落の中で価格底打ちの兆しも現れている様だ。段ボール会社は直ぐに函価格の値上げを案内しており、同地域では3%程度の値上げとなる模様だ。

しかし一部のメディアでは、需要回復にはしばらく時間がかかり、今回の値上げも浸透するか疑問視する声も報道されている。　抜本的な供給過剰問題や、欧米諸国の脱中国、輸入紙の流入など、不安材料も多いのは事実だ。