オーストラリア古紙輸出禁止政策に対応し行政主導で再生パルプ工場建設

  ■ オーストラリア古紙輸出禁止政策に対応し行政主導で再生パルプ工場建設

2021年2月25日

昨年11月、オーストラリア政府が古紙の輸出を制限する法案を可決した事により、未選別の古紙(MIX)は24年から輸出禁止となる。 

24年以降の古紙の処理問題に対する解決策としてオーストラリア政府は、民間との共同出資で再生パルプ工場を建設する事を発表した。

オーストラリア西部にあるKwinana地区に於いてMIX古紙及び市中回収段ボール古紙を原料に年産10万㌧のドライ再生パルプを製造する。

現在オーストラリア西部からは年間8万㌧のMIX古紙が輸出されており、その古紙利用を目的とし、23年末までの稼働を目指す。 オーストラリア政府とSUEZ社及びAusWaste Recycling社との共同出資で、総出資額は8500万㌦で政府は5500万㌦を出資するとしている。

SUEZ社はイギリスに本社を置き世界に事業を展開するリサイクル総合企業で、AusWaste Recycling社は主に古紙などを輸出する地元企業。製造した再生パルプは主にアジアの製紙メーカーへ販売する予定だという。

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