中国パルプ在庫

  ■ 中国パルプ在庫

2019年2月28日

2017年から供給過剰になると予測されていたパルプ市場だが中国の古紙環境規制に伴い需要が増え2016年秋ごろから大幅に高騰したパルプ価格は、昨年11月を境に古紙と連動する形で下落している。 最速で下落した中国の輸入パルプ価格は底を打った形となり、2月分の価格は若干の値上げがアナウンスされているものの依然として中国のパルプ在庫量は高い水準となっており、中国向け価格のみ若干の価格の反発はあるものの今のところ大幅な値上がり要因は見当たらず落ち着いた相場となるのではないだろうか。 しかし米中貿易戦争が解決し中国景気が上向けば古紙の代替えとしての需要が増加しまた高騰する可能性は大いにある。

中国通関統計によると2018年12月のパルプ輸入帳は117万トン、前月比107万トンの減少となった。前年度同月比では77万トン、0.4%の減少となっている。2018年の1〜12月の累積輸入量は、前年同期比4.5%増の2,479万トンであった。 1月末現在、青島港の総パルプ在庫量は約101万トンで、前月比で約5.20%増、前年同期比で約152.5%増となっている。

中国輸入パルプ在庫量
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