■ 中国段原紙輸入前年比14%減 ロシア産輸入急増8月は全体の2割
2022年10月7日
中国通関統計によると、今年1~8月の段原紙輸入量は346万㌧で前年度比86.4%に留まった。 ゼロコロナ政策による経済停滞と、欧米諸国もインフレによって消費が減退し輸出産業が振るわない事が影響した。このままの輸入量が続くと、年間輸入量は昨対比100万㌧減少し500万㌧前後となることとなる。
近年の輸入傾向としてラオスやマレーシアからの中華系企業の輸入が増加しているが、ウクライナ戦争後、ロシアからの段原紙輸入も急増している。 ロシアからの段原紙輸入は5月以降昨年を大きく上回る状態が続いており、8月は単月で8.3万㌧が輸入され、前年比2倍の数量となった。全体に占めるロシア産の割合もラオスに次ぐ13%を占め、昨年の8%から大きく増加している。8月単月の輸入比率は16%とラオスを抜いて最も多くなった。一方でインドネシア産は前年度比53.7%と大きく減少した。
中国への輸出量を増やした国は台湾(2.7倍)、ラオス(1.07倍)マレー(1.1倍)、日本(1.4倍)、ベトナム(1.05倍)となっており、円安の進む日本からの輸出も増加した形となった。