■ 中国古紙輸入禁止とEU離脱 イギリス古紙輸出向け先に変化
2021年3月26日
1月のイギリスからのOCC輸出量は209,933㌧に達し、前年12月の195,019㌧から増加した。昨年3月に220,316㌧を輸出して以来の数字だ。MIX古紙の輸出量は137,899㌧から126,498㌧と減少した。
特にインド向けOCC輸出量は43,839㌧から67,045㌧に増加し、タイ向けも19,048㌧で50%程度増加している。一方インドネシア向けは15,311㌧でおよそ半分の数量となり、ベトナム向けもおよそ1万㌧減少した。MIX古紙の輸出向け先はOCC同様インド向けが最も多く67,355㌧で輸出量全体の53%を占め、12月の44,612㌧から大きく増加している。
EU向けOCC輸出も11,436㌧と12月の2,469㌧から5倍近い数量に増加したが、うち7,098㌧がオランダ向け、スペイン向けも急増し2,030㌧であった。イタリア及びポーランド向けの輸出はゼロで、フランスが唯一上記2ヵ国以外で1,000㌧を超えた国だった。
フランスの20年の平均輸入量は2500㌧/月。
20年の中国向けUKOCCの輸出量は12万8614㌧、古紙全体では18万㌧だった。21年は中国の古紙が輸入禁止となり、EUからも離脱し、イギリス古紙の向け先が大きく変化している。