■ 中国 2022年の木材チップの輸入量 前年度比18%増加
2023年1月22日
中国の木材チップ輸入量は2022年に前年度比18%増加し1850万㌧に達した。輸入総額は46%増の40億ドルで、平均輸入単価は前年度比24%高い$218/㌧だった。 輸入元構成比ではベトナムが中国の総輸入量の57%を占め、2位はオーストラリア(19%)、タイ(8%)、チリ(4%)と続く。 中国では20年の古紙輸入禁止後、パルプ工場の建設が加速した。一方で世界の木材輸出国は原木(丸太)のままの輸出に規制をかけ始めており、中国の針葉樹丸太輸入量は減少傾向にある。 各国に於いて、燃料用の木材チップやペレットのニーズが増加する中で、中国はパルプ用途のチップ輸入量を増加させている。 22年の世界のチップ取引量は年間約3000万㌧となっており、世界の6割近くを中国が輸入する結果となった。