■ 中国国内原紙価格が上昇、輸入紙へ引き合いが集まる
2020年7月
中国ではこの2か月で5-6回の値上げが実施され合計60~80㌦近く原紙価格が値上がりしており、その他中小製紙メーカーも玖龍紙業の値上げに追随した。
アジアから中国向けの原紙輸出価格も7月に入り価格が反転し、中芯が300~310㌦から340~350㌦、B Gradeライナーは430~460㌦前後まで価格が持ち直した。
中国国内の需要は6月末の半期決算セールもあり通信販売を筆頭に回復しつつある。 しかし肺炎流行前の水準には至っておらず、過剰に一人歩きし値上がりした原紙価格に需要家は困惑している様子だ。
中国国内の急な原紙価格の値上がりを受け、再度輸入紙にオファーが集まり、日本にもその輸出引き合いが来ている。 7月上旬から輸入紙は順次到着を始め、また値上げ前に国内紙の駆け込み購入をしたため段メーカーの原紙在庫は膨らんでいる。 一部のエリアでシート価格が弱含んだことをきっかけに7月19日から古紙価格も三日連続で300~400RMBほど下落、その後原紙価格も10ドル程度崩れた。