■ 中国 国内需要不振 ライナー輸出量増加 アイボリー・白カード昨対比2倍以上
2022年10月18日
大きな量ではないが、中国のライナー輸出量が増加している。中国本来段原紙輸入国であったが、その輸入量は昨年対比3割前後減少し、このままのペースでいけば年間500万㌧と昨対比100万㌧減少する見込みだ。 一方、今年5月以降、ライナーの輸出量は増加傾向となっている。7月のライナー輸出量は1.35万㌧で昨年対比2倍、8月は9500ｔで昨年対比3割増加した。1～8月の累計は7.4万㌧と昨年対比46.7%増となった。国内の需要減を受け、生産余剰となった中国の原紙がアジアへ還流し始めている。
白板及びカードの輸出量はさらに多い。8月の輸出量は30.9万㌧で前年比107.4%増と2倍以上が輸出され、1～8月の累計も249.6万㌧と前年比113.13%だった。一方で輸出総額は1.73%と減少に転じ、単価は半値以下まで下落した。
