■ 中国 新聞需要低迷、生産量が縮小
2021年2月22日
中国においても電子メディアの普及に於いて新聞や書籍等印刷用紙の需要は年々低下している。特に新聞の需要減は顕著で 2014年の新聞生産量は358.5万㌧であったが20年には100.9万㌧まで減少し、年間平均成長率は▲19.05%となっている。
中国の新聞原紙生産量は、主に広東省、河北省、山東省、安寧省、河南省、江蘇省に分布し、20年の広東省、河北省、山東省の新聞紙生産量は、それぞれ31.32万トン、28.51万トン、22.56万トンで、31.03%、28.25%、22.35%を占めている。
中国の新聞原紙価格は4000RMB/㌧から6500RMB/㌧の間で変動し、18年末以降価格は下落し、20年12月31日時点で平均5210RMB/㌧となっている。また生産量の縮小により対外依存度が高く輸入量が増加している。20年の新聞輸出量は0.40万㌧で、2019年より0.4万㌧減少、19年の輸出額は1034.5万㌦、輸入額は2億4345万㌦、20年の輸出額は839.1万㌦、輸入額は2億6755万㌦と輸出が縮小する一方輸入は増加した。
中国の新聞輸出は、江蘇省、広東省、江蘇省からの出荷が多く、20年には、それぞれ174.9万㌦、97.05万㌦、91.73万㌦。一方輸入が多い地域は北京市、江蘇省、広東省など主要都市が上位となっている。
輸出仕向け地はカンボジア、インドネシア、ミャンマーが主要輸出国であり、カンボジアに185.57万㌦、インドネシアに102.81万㌦、ミャンマーに95.44万㌦輸出され 輸出総額の22.12%、12.25%、11.33%を占めた。
輸入元国はロシア、カナダ、スウェーデンが多く、それぞれ9,787.77万㌦、6450.29万㌦、2,433.68万㌦相当を輸入し、36.58%、24.11%、9.10%をとなった。