■ 中国 ペロシ下院議員の訪台に報復 柑橘類など輸入停止
2022年8月8日
中国政府は3日、米ペロシ下院議員の訪台への報復措置として台湾との貿易の一部を停止する事を発表した。台湾からの輸入を停止するのはグレープフルーツ、レモンなど柑橘(かんきつ)系の果物やその加工品(ケーキ等)と冷凍アジなど一部の魚介類で、中国税関は「基準を超える残留農薬量」と魚介類に関しては「コロナ対策」とした。 中国で登録されている食品約3200品目のうち、2066品目が一時輸入停止の措置となり、107社中30社が対象となった。中国ではまもなく中秋節(8月15日)を迎えるが、台湾料理など材料不足となりそうだ。
また、中国浙江省に滞在中の台湾人男性を「台湾独立分子」として逮捕するなど報復措置が続いている。 逮捕された男性は、中国本土ではなく台湾に於いて「台湾の国連加盟をめざす」と目標を掲げていたことから、「台湾独立運動にかかわっていた」と判断された。 中国ではなく台湾での活動が問題視されたのは今回が初めて。「反国家分裂法」違反の場合懲役10年以上となる可能性があり、中国に滞在する台湾人ビジネスマンとその家族に危機感が募っている。