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21年度 中国造紙協会統計

21年度 中国造紙協会統計

21年度 中国造紙協会統計

  ■ 21年度 中国造紙協会統計

2022年5月7日

中国造紙協会の2021年度統計が発表された。統計によると21年の中国紙及び板紙の生産量は12,105万㌧で前年度比7.5%増加した。また消費量も12,648万㌧6.94%増で、一人当たりの年間紙消費量は89.51kgと近年の平均消費量増加率は2.59%だった。

紙の中で最も消費量が増加したのはライナー(段ボール原紙)で3196万㌧(前年比12.65%増)、中芯2977万㌧(同7.24%増)だった。次いで生活紙(トイレット等)も1105万㌧と前年度比5.02%増加。経済成長に伴い、生活の質が向上。衛生紙関連の消費量も増加している。

一方特殊紙の消費量は312万㌧と前年比▲5.45%と減少に転じ、新聞の消費量も160万㌧(▲8.57%)と大きく減少した。新聞紙生産量は2012年以降年率平均14.79%減少を続けており、消費量も平均9.5%縮小している。

原料面では、木質パルプの生産量が1809万㌧と前年度比21.41%増加。単年で319万㌧増加し、古紙の輸入禁止に伴い各製紙企業がパルプ生産量を増加させている結果が数字として表れている。また古紙消費量も5984万㌧と前年度比601万㌧(12.06%)増加した。 古紙輸入は禁止となったが、国内古紙回収量が急増。国内の古紙回収量は6491万㌧と前年の5493万㌧から1000万㌧近く増加し、回収率は初めて5割を超え51.3%に達した。一方古紙利用率は54.1%と過去最低を記録。古紙の輸入規制が始まった2018年以降減少を続け、古紙不足を背景にパルプ配合率が上昇している。

中国生産量上位30社の生産量も大きく増加した。上位30社の生産量は6923万㌧と428万㌧増加しており、業界最大手の玖龍紙業は1734万㌧と前年比7.37%増加。最も増加率が高かったのは太陽紙業で29.92%(711.66万㌧)、次いで台湾系の栄成紙業が23.03%(312万㌧)、山鷹国際は18.03%(602万㌧)の増加だった。一方生産量が縮小した企業はインドネシア系製紙企業であるAPP(宁波亚洲浆紙業社)で前年比▲25.78%(194.9万㌧)、新聞紙大手華泰集団が▲3.95%(301.7万㌧)だった。

21年度 中国造紙協会統計
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