中国・ニュージーランドFTA協定改定 木材・紙パルプが無税に

  ■ 中国・ニュージーランドFTA協定改定 木材・紙パルプが無税に

2021年2月9日

1月26日、ニュージーランド政府は中国とのFTA改定協定に署名した。中国とニュージーランドは2008年に先進国で初めてFTAを中国と締結している。 

今回の改定によって、環境や空港運営、不動産、教育などのサービス分野でニュージーランドから中国への市場アクセスが改善される。

物品貿易では、中国への輸出の障壁となっていた通関手続きなどが改善され、肉や生鮮食品の通関時間が短縮されるほか、ニュージーランドから中国に輸出する木材・紙製品12品目の関税が今後10年間撤廃され約30億NZドル(21億6000万米ドル)規模が対象となる。

2018年のニュージーランドの木材輸出量は48%が中国向けで2020年容器包装用のクラフトライナーが1万7000t輸出され、5%の関税が課されていた。このFTA見直しによりNZ製品の99%の物品が無税となる。

今回減税の対象になる紙製品は段ボール原紙・コート紙・ティッシュなど全般に及び従来3-5%の関税が課されていた。条約の効力は署名から60日後施行される。

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