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中国国内古紙・原紙市況 古紙輸入減と大雨で中国地元古紙高騰

  ■ 中国国内古紙・原紙市況 古紙輸入減と大雨で中国地元古紙高騰

2017年 6月30日

梅雨入りによる古紙収集量の減少と、古紙価格の底値を探る形で古紙輸入量が減少した。現在は買い基調が強くなり中国ローカル古紙価格はかつてないほどの高値を更新している。中国国内回収古紙の価格は製紙メーカー到着で30円/kg近くまで急激に上昇しており記録的な価格となった。3月末の古紙価格暴落に加え、製紙メーカーの在庫数量が120万㌧を超えたことにより軟化傾向にあった原紙価格も古紙価格の回復に伴い値上げ基調が強くなってきている。

6月1日 山東省を発端に原料高要因により中国主要14社が段ボール原紙価格値上げを発表した。値上げ幅はRMB50-300/t (1-4円/kg)よなる見込みだ。

5月31-6月1日、天津玖龍社100%子会社の新南紙業で火事があり7,500㎡約1万㌧の古紙が焼失した。天津地方政府は相次ぐ火事を懸念し消防法及び消防管理等の規制を強化すると発表した。同事件自体は古紙価格に大きく影響しない模様。

榮成紙業が、7月に中国湖北省に年産合計85万トンとなる板紙ライン3機稼働に向けて準備を進めている。テストライナーと中芯を生産することになる2号機にて試運転をスタート。2号3号機も7月よりテスト生産を開始する見込みとしている。1号機は主にライナー、3号機は紙管原紙を生産する予定だ。1号機、2号機はいずれもマシン幅6,600㎜、抄速1,000mの大型マシン。(年産40万㌧/台規模)昨年台湾国内にも中芯マシンを稼働させた同社は日本からの古紙の買い付けを強化していくものと思われる。

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