中国杭州税関 粗悪な再生パルプ2500㌧をシップバック

  ■ 中国杭州税関 粗悪な再生パルプ2500㌧をシップバック

2021年12月17日

中国杭州所轄の嘉興税関は、4件の輸入申告された再生パルプに於いて断片化された廃プラなど不純物の混入を発見し鑑別の結果、固形廃棄物輸入規制に抵触するとして国外に積戻し処置を決定した事を発表した。

今回シップバック処理となった再生パルプは破砕し圧縮梱包されたもので、いわゆるフラッフ再生パルプ。水を使わず古紙を選別後粉末状にまで破砕し、ベール状に圧縮したものだ。 設備投資が少なく山鷹社など大手中華系製紙企業もタイで乾式再生パルプ工場を稼働させている。 乾式パルプは排水許可が不要なメリットもあるが、不純物を完全に選別する事が難しく、金属片の混入などから火災の危険も伴う。

中国政府はかねてより品質の粗悪な再生パルプの輸入が増えている事を懸念していた。 中国政府はかねてより品質の粗悪な再生パルプの輸入が増えている事を懸念していた。 当事案は中国が古紙を完全輸入禁止とした今年1月以降最大のシップバック事案となった。

中国税関当局は「ナショナルソード」の行動要件に従いコンプライアンスを重視、密輸を含めた不正な固形廃棄物の摘発を強化していくとコメントを出している。 

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