中国 RCEP協定に基づきミャンマーからの輸入品の関税を撤廃 11月より適用

  ■ 中国 RCEP協定に基づきミャンマーからの輸入品の関税を撤廃 11月より適用

2022年11月19日

中国商務省は今年5月に提携したRCEP貿易協定に基づきミャンマーからの輸入品90%にあたる5969種類の製品の輸入関税を撤廃する事を発表した。関税の撤廃は11月1日より適用される。

関税の撤廃品目には木材・チップ・パルプや紙製品も含まれる。本来、ミャンマーからの輸入は最恵国関税が適用され、新聞紙や家庭紙、段ボール原紙などの輸入には普通税率30~40%から優遇された5~6%の関税が課されていた。 (通常日本などのWTO加盟国は普通税率に対し、WTO協定税率の低税率を適用させ、最恵国税率は基本無税となっている) これら関税が11月以降無税となり、ミャンマーとの貿易がさらに盛んになることが期待されている。

中国の通関統計によると21年のミャンマーとの貿易総額は、前年比1.5%減の186億1,739万ドル、うち輸出は16.0%減の105億3,710万ドル、輸入は27.3%増の80億8,029万ドル、中国の貿易額全体に占めるシェアは貿易総額、輸出額、輸入額いずれも0.3%だった。ミャンマーにとって中国は20年の輸出額の31.8%、輸入額の36.3%を占める最大の貿易相手国となっている。ミャンマーの主な輸出品目は鉱物性燃料(天然ガス、石油)、衣類・付属品、食用の野菜・根菜類などが多い。 因みに年のミャンマーからの段原紙・再生パルの輸入は、中芯が年間70t程度輸入されるに留まっている。 ミャンマーは2014年に丸太の輸出を禁止しており、今回の関税撤廃により、木材製品の輸入が再開されることに期待が集まる。

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