■ 中国 感染爆発の波から予想以上の回復 PMI50を回復
2023年2月8日
中国国家統計局が31日に発表した１月の製造業購買担当者景気指数（PMI）は50.1と、景況改善・悪化の分岐点となる50の水準を昨年９月以降半年ぶりに上回った。12月のPMIは41.6で、1月予測の49.8を超える結果となった。
ゼロコロナ政策の解除に伴う経済再開と旧正月の旅行や消費が経済回復を後押し、懸念されていた感染爆発による経済の再停滞は起こらなかった。
建設業とサービス業を対象とする非製造業PMIは54.4、サービス業の活動だけを測るサブ指数は54と、前月の39.4から急回復。 非製造業の雇用指数は46.7に改善し、５カ月ぶりの高水準となった。 さらに、製造業のサプライヤー納期指数は47.6と、12月の40.1から持ち直し、都市封鎖に伴って発生していた物流や輸送の遅れが是正されたことを反映している。
一方で、1月の生産指数と新規受注指数は、それぞれ49.8%と50.9%と前月比5～7％上昇し、製造業の需給は明らかに回復したが、春休みの影響により生産改善は市場需要を下回った。 新規輸出受注に関するサブ指数も46.1にとどまっている為、懸念材料は残る。
