チリで大規模な山火事 パルプ生産に影響

  ■ チリで大規模な山火事 パルプ生産に影響

2023年2月10日

南米チリ中南部の複数個所で同時発生した森林火災によって少なくとも5日時点で24人が死亡、970人が負傷した。火災は約260カ所で続いており、そのうち約28カ所が特に危険な状態となっており、約1500人が避難している。火災は今なお続いており、東京都の面積以上の森林が消失した。

火災の原因は夏場を迎えている南半球の熱波との事だが、いくつかの火災は放火が原因である可能性もでている。 チリ政府は、今週予想される高温が状況をさらに悪化させる可能性があると警告を出している。

火災の影響を受け、同国大手パルプメーカーのArauco社はパルプの生産を停止しており、火災の鎮静化まで休転を続けるとしている。また同社の木材保管場所に於いても火災が発生しており、木材加工設備は無事なものの今後の操業に少なからず影響が出る模様。 また同社の所有する植林プランテーションの40,000ヘクタールが影響受ける可能性があると発表した。 さらに同じく大手パルプメーカーであるCMPC社は3つの工場に於いてパルプの生産を見合わせている。

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