■ CCIC検査料金改定
中国メーカーへJOCCをオファーしたところCIF$155-165前後(CY14.5-15円前後)の引き合いも見受けられたが、2月15日よりCCIC検査料金が改訂となり、検査員登録をしていない問屋のコスト増加部分が不明瞭の為成約を見送った。
CCICによると月間500t以上の輸出実績のある古紙問屋に対し自主検査員の登録をするよう案内を出したとのことだが、実際に登録した業者は54社、204ヤードだった。
CCICの新検査料金は検査員登録をしていない問屋からの出荷で1コンテナあたり2,500円の検査料とバン詰めヤードが1ヤード増えるごとに3万円が加算され、小規模の問屋出荷を複数社合わせて船積みする場合最大で1円/kg以上のコスト増となる。
古紙自体が発生物である為見積り時点では正確な出荷ヤード数がわからない上、窓口問屋と異なる「代理出荷」がある古紙の特性上この料金システムは商社側の思わぬ負担増となるリスクが伴う。この新料金形態に於いて輸出商社はどのように見積りをするか慎重に検討する必要がある。
日本の古紙問屋の在庫状況は1月の輸出出荷と荷捌きが一服し、2月は非発生期であるため1月より若干落ち着いている様子だ。
国内メーカーの古紙受け入れ制限は継続されており、3月分の価格も建値(OCC18円)、数量カットも継続する方向と予想されるが1-2月と価格を下げ数量カットを慣行したにも関わらず問屋側からさらなる値下げによる受け入れ要望が相次ぎ在庫水準は高い状況を保っている。
3月は再び期末による古紙発生期を迎えさらに余剰感がでることが予想されるが、目先の輸出価格は古紙問屋の採算分岐価格を下回っており、玖龍社の価格上昇に伴う期待感か、すぐに輸出成約せず少し様子をみる問屋も多い様だ。