■ 英DS smith社 製函部門でストライキ クリスマス商戦への影響懸念
2022年11月9日
英大手一貫メーカーであるDs Smith社の段ボール部門5工場に所属する労働者のうち、93%の相当する約1000人が労働組合のストライキに署名した。 組合側は3%の昇給を要求しており、クリスマスハイシーズンに向けアマゾンなど大手ユーザーへけん制の意図も含まれる。 同社の労働者はパンデミックの中、社会的インフラの維持の為献身的に働き、コスト増、需要悪化の中でも同社の収益は拡大した。
インフレによって消費活動が低迷する中、オンラインショッピングは好調で同社の収益は1~10月期で4億£を記録しており、通年では利益予測の6億9200万£を超える見込みとなっている。
一方で12.3%のインフレは従業員の生活も苦しめており、月間200£以上生活必要経費が上がったとの統計もある事から、賃金が上がらない事は実質的な賃金低下となっていると訴えた。
Ds社はストライキ署名に「失望した」とコメントする一方組合との交渉は進行中で、混乱を最小限に抑える為に最大限尽くすとしている。アマゾンなど影響が懸念されるユーザーはコメントを発表していない。