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オーストラリア(リサイクル及び廃棄物削減法)が可決

  ■ オーストラリア(リサイクル及び廃棄物削減法)が可決

2020年11月20日

農業環境省環境副大臣のTrevorEvans氏は衆議院に於いてRecycling And Waste Reduction Bill 2020(リサイクル及び廃棄物削減法)が可決された事を発表した。法案は海洋プラスチック問題や、中国の環境規制を受け、温室効果ガス、エネルギーおよび水資源および廃棄物の量を削減し、環境破壊による健康への影響を低減することを目的として19年8に月に提出された。

17年オーストラリアからは年間400万㌧以上の廃棄物原料が輸出されその内120万㌧が中国向けとなっていた。中国の環境規制後徐々に減少したものの20年も年間64.5万㌧もの廃棄物が中国向けに輸出されている。

この法案の可決により未選別・未処理の廃プラ・古紙・ガラス・タイヤの輸出が禁止となり、輸出には環境大臣の輸出許可が必要となる。輸出後は輸入国に於いて特定の廃棄物処理施設で処理し、最終的な処分の報告義務が課され違反者には5年以下の懲役及び66万㌦以下の罰金が科されることとなる。

 廃棄物削減法可決の目的

政府の目標として25年までに一人あたりのごみ発生量を10%削減(食品廃棄物は含まれない)国内の資源回収率を平均80%までに向上させる。同国の資源物リサイクル率は平均55%で古紙は60.1%、プラスチックに至っては12.2%に留まっている。

国内でのリサイクル産業を発展させるため2000万豪㌦を拠出、新たな産業に輸出したときの3倍もの雇用も創出する。また政府及び企業による再生資源の使用率を増加させ、使い捨てプラスチックの使用を禁止することが盛り込まれている。(現在はショッピングビニル袋のみ禁止)

今後の施行スケジュールは21年1月1日から廃ガラスの輸出禁止(一部の処理済みガラスは可)21年7月1日~廃プラスチック(ベール状のものや未処理のもの)21年12月1日~使用済みタイヤ(検修され再使用可能なトラック・バス・飛行機のタイヤ、及び燃料用に加工されたものは可)22年7月1日~単一樹脂/ポリマープラスチック(ペレット化された樹脂は可)24年7月1日~未選別の古紙(選別された段ボールは輸出可能)が輸出禁止となる。

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