■ チリArauco社 年産156万㌧のユーカリパルプライン稼働開始
2023年1月14日
チリの大手パルプ企業アラウコ社はビオビオ工場において年産156万㌧のユーカリパルプライン(BEK)のチップ投入を開始した事を発表した。同新設パルプラインは、2012年に同社が発表したMAPA計画(近代化工事)の一貫で23億5000万㌦を投じ同社の生産能力を210万㌧にまで引き上げる計画となっている。同マシンは当初計画では21年3月に稼働を開始する予定であったが、新型肺炎の流行やストライキなどによって工期が遅延していた。
計画では排水処理システムの改修や回収ボイラー及びバイオマスボイラーを新設し、余剰エネルギー分の166MWはチリの配電線網に送られ外販される。また既設のPM2、ラジアタマツのパルプラインを更新し、排水・薬品使用料を減らすことで環境効率の改善を行う。