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マーケットハイライト:米国対中追加関税賦課、原紙・古紙共に価格軟化

trade war

  ■ マーケットハイライト:米国対中追加関税賦課、原紙・古紙共に価格軟化

2019年5月29日

5月10日米トランプ政権は中国からの2,000億ドル相当の輸入品に対する関税を10%から25%に引き上げることを発表した。 

すぐさま中国政府も報復関税を発表し実質的な米中関税報復合戦が再燃している。米中の関税増税が長期化した場合、世界のGDPを0.2~0.4%押し下げる形となるそうだ。当事者である中国は0.5~1.5%、米国は0.3~0.6%のマイナスとなる試算で日本も-0.2%ほど影響を受けるという。 

昨月から再度下落を始めた輸出古紙価格はGW明けも未だ軟調に推移している。 上記米中貿易戦争の影響で製品需要が悪く、中国及び東南アジアに於いて原紙価格も崩れており古紙の購買意欲も弱い。

東南アジアのOCC価格はCIF 105~125ドル、日本国内古紙問屋店頭で1桁台での成約も出ている。 さらにAMIX古紙は米国内で逆有償での取引になっているとの事だ。 東南アジアに於いて中国古紙原料の代替えである再生パルプの需要がなくなったわけではないが原紙価格が弱含んでいる事、また元安に推移していることからその価格もやはり軟化傾向にある。 

一方中国国内では環境規制により原料事情はタイトで一部の製紙メーカーによる古紙の買いだめ積み増しもあり、その下落幅は世界の古紙下落よりもやや緩やかに進んでいる。 

 

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