■ EU廃棄物輸出レギュレーション改定に事務的ミス? 古紙の輸出が一時停止?
2021年10月30日
欧州リサイクル連盟(EuRIC)は先週、EUからの固形廃棄物輸出にかかる規則「1418/2007」の附属書改定案を公表した。新しいEU規則「2021/1840」では、古紙を含む固形廃棄物原料を非OECD加盟国に輸出する事を禁止する事が記載されていた。
圧着古紙など難処理古紙の輸出は旧法案でも禁止されていたが、すべての古紙が対象となる改正案に業界が騒然となった。
OECDにインドは加盟しておらず、実質インド向け古紙輸出が禁止されることとるため、インド大使館が問い合わせしたところ事務的ミスにより古紙が輸出禁止品目に記載されてしまった事が判明した。
同連盟は至急法案を修正するとアナウンスしているが、この修正手続きには6~8週間かかる。法施行は11月10日となっており、修正が完了するまでの11月10日から12月初旬までEUからインド向け古紙輸出禁止が適用される可能性がある。
インドへはスペイン、イタリア、オランダなどから毎月6万~15万㌧ほど古紙が輸出されている。事務的ミスではあるが市況への影響が懸念される。
尚、イギリスは今年からEUを離脱しておりインド輸入量の16%を占めるUKOCCは対象とならない。