■ ロサンゼルス港でクラスター 800名が感染 102隻が荷役待ち
2022年1月14日
12日、アメリカ西海岸最大の貿易港であるカルフォルニア州ロングビーチ港及びロサンゼルス港に於いて新型肺炎のクラスターが発生し、港湾労働者の10人に1人にあたる800人に於いて陽性が確認された。感染拡大は数日のうちに数名から数百名に広がり残る作業員もPCR検査を実施するなど港湾作業が停止している。
米国ではオミクロン株が急速に拡大しており、11日時点で1日の新規感染者数は79万人を超えた。ロサンゼルスにおいても同様でLAの学生及び学校関係者で65000人のクラスター感染が報道されたばかりだった。
南カルフォルニア海事交易所の発表によると12日現在、102隻の船舶が沖合で荷卸し待ちとなっているという。ロサンゼルス/ロングビーチ港はアジアからの輸入品が陸揚げされる最大のコンテナ港で米国に輸入されるコンテナ貨物の40%を取り扱う。新型肺炎の流行後貨物輸入量は2割近く増加しており、バイデン政権により港湾の24時間運営など混雑解消の取り組みがなされているが、昨年10月以降も状況は悪化を続けている。 業界関係者は少なくとも2022年半ば、あるいは年末までこの状況は改善しないと見ている。